ネイルサロンでお客様と接する際、どのようにカウンセリングを行い、デザインを提案するかはとても重要です。お客様が最初に来店した際に、どのようなことを考え、どのような準備をするべきか、具体的な方法について解説します。また、ヒアリングやデザイン提案のコツもご紹介します。
初来店のお客様に関しては、どの媒体を見て来られたのかを聞くようにしています。まず、「どのようにしてここを知りましたか?」という質問をします。インスタグラムが多いのですが、「インスタグラムでデザインを見てくれたのですか?」「私のデザインが好きですか?」といった質問をしていきます。そこで話が盛り上がれば、「デザインが好きな方なのかな」「アートをしたい方なのかな」と分けていきます。
また、Googleで調べた方や違うサーチ方法でご来店してくださったお客様もいらっしゃいます。その場合は、「どんなワードを入れて検索されましたか?」と聞いたりします。そこで「ヘルシーネイル」や「ケアに興味があるのか」といったワードが出てきた場合は、その方は「デザインよりも爪に優しいケアを探している方なのかな」と判断します。
施術にあたって、当然聞かなければならない質問はいくつかあります。
例えば、「どのくらいの長さに整えたいですか?」や「どのような形にされたいですか?」、「ネイルカラーはどんなお色味がお好きですか?」といった質問です。これらは定番の質問で、お客様のご希望のネイルアートが出来るよう、そしてお客様が満足されるために施術前に必ず聞くようにしています。
あとは、「ジャパニーズネイルをやったことありますか?」といった質問もします。この質問をすることで、お客様の好みやその時のジェル等のもち等、過去のネイルの経験を把握することで、施術の参考になるので、オススメです。
ヒアリングする際に他に聞くこと
過去にどのようなデザインをしたか: お客様の過去のネイルデザインを聞き出し、どのようなデザインがお好きかを把握します。
過去のネイルデザインで何がよくなかったか: 過去のデザインで不満があった点を聞き、避けるべきポイントを明確にします。
過去のネイルサロンでのケアで何がよくなかったか: サロンでのケアについて不満があった点を聞き出し、改善点を見つけます。
過去のジェルネイルがどのぐらいの期間もったか:使用するジェルの種類や施術時に注意すべき点を探ります。
頻繁にネイルサロンに足を運んでいるお客様は、自分の好みや用語を把握されていらっしゃいますが、始めてネイルサロンに来店された方や、あまりネイル関連の用語が分からないという方には、私のお店にある実際のサンプルをお見せします。
例えば、「オンブレ(グラデーション)」や「ツーカラーフレンチ」が何か分からないという場合は、そのサンプルを見せながら、「これがオンブレです」とか「ツーカラーフレンチは、爪の先端の色と爪全体のバックグラウンドの色の2色使いです」といった風に説明しています。言葉で、説明するよりも実際のデザインを見てもらった方が初めての方にとってはイメージが湧きやすいと思いますし、カウンセリング時間も短くすることができます。
施術全体を短時間にするため、もちろんアートや、爪の形を整えたりといった部分に多くの時間を費やしたい方は、あまりお話ししていると時間がなくなってしまうので、カウンセリング時間は簡潔にすることをお勧めします。
まず、「今日はどんな風にされたいですか?デザインはお決まりですか?」と最初に質問します。
実際の施術では、最初に長さと形を整えることを始めるので、どのぐらいの長さ(どのぐらい切るのか、切らないで長さを保ちたいか具体的に)どんな形にしたいかを聞きます。
お客様がなさりたい画像をお持ちの場合は、参考にしながら、一緒にお色選びをします。「この色に近いお色はサンプルではこちらになります。どうぞご自身でもご覧ください。」とカラーサンプルをお渡しし、ご覧になっている間に爪の形成、または前回のジェルの除去作業に取りかかります。
私たち J Flowでは、ご予約時点で、ワンカラー、フレンチ、シンプルデザイン、ミディアムデザイン、プレミアムデザインといったメニューからお選び頂くようになっておりますので、ご来店された「どのようなデザインにするか」の工程の時間を短縮することができます。
また、他にも、様々な提案をしています。例えば、「初めてなのでシンプルにしてみよう」のような方には、現在おすすめのサマースペシャルデザインのサンプルをお見せし、「こちらは夏向きでシンプルなデザインになります。価格も今お得になっております。」と説明します。
一方、当店は初来店ですが、プレミアムデザインを予約された方は、ほとんどの場合、すでに具体的なイメージを持ってご来店されるお客様が多いです。しかし、万が一何も決まっていない場合には、その方の雰囲気や好みに合うデザインを当店ののサンプルをお見せしながら提案します。
デザインやお色が、なかなか決まらないお客様の場合、施術が中断してしまう、のが一番良くないので、施術中も手を動かしながらお客様と話し、最近のトレンドであるカラー診断などを活用したり、おすすめのデザインやカラーを提案したりします。
また色別のサンプルを手に取ってお見せし、どんどん提案していくこともお客様のデザイン選びを助ける手段の一つです。例えば、お客様がブルーが好きな場合は、青色のいくつかのサンプルを持ってきて、「こちらの中でこんな色はいかがですか?」と様々な提案をしていきます。
デザインを提案するときに、一番心がけていることは、お客様の爪の良いところを引き出せるようなお薦めをすることです。例えば、短い爪の方にはキュートなデザインやポップな感じを提案します。爪が理想的な形や綺麗に長さが保てていらっしゃるお客様には華やかでエレガントデザインもお似合いになると伝えることもします。
褒めることで、チャレンジのしやすさを引き出すことができると思うので、このように心がけています。
ネイルサロンでのカウンセリングとデザイン提案は、お客様の満足度を高めるために非常に重要です。初来店時の対応から施術前の質問、デザイン提案のコツまで、一連の流れを通じてお客様の好みや希望を的確に把握することで、最適なサービスを提供することができます。