マニキュアにおける最も重要なステップの一つが、爪の形作りです。J Flow Nailの専門家の知見を基に、この記事では爪の形の選定、形成プロセス、そして形を整える際に直面する課題とその解決策について解説します。爪の形作りの技術を身につけ、自分の爪を整えたい方は、ぜひこの記事をご覧ください!
爪の種類は大きく7種類存在します。
スクエア (Square):
爪の先にカーブを作らず、ほぼ直角に整えられている形状です。
短い爪を好む方におすすめです。
角が尖っているので注意が必要です。
スクエアオフ (Squoval):
スクエアの直角を削り、丸みを持たせた形状です。
ラウンド (Round):
全体的に丸みを帯びた形状です。(円を4分の1に切った時の外側)
パステルピンクなどの可愛らしいネイルアートに似合います。
多様なデザインに最も対応可能な形
オーバル (Oval):
先端だけでなく側面も丸みを持たせて削った形状です(いわゆる卵型)
指をスラッと長く見せることができます。
フレンチネイルなどでエレガントさを演出できます。
アーモンド(Almond):
先端がさらにシャープになっている形状です。
長く見せたい方や、爪を割れにくくしたい方にオススメです。
コフィン(Coffin):
長くて先が四角い形状で、先端はシャープな四角形になっています。
爪のベッドと先端の幅は同じで、中央部分が広くなっています。
細長い指を演出し、ネイルベッドを細く見せる効果があります。
この形を形成するにはある程度の長さが必要。
おしゃれなイメージ
スティレット(Stiletto):
長くて先がシャープな爪で、スティレットヒールのような印象を与えます。
アーモンドネイルと似ていますが、スティレットはもっと尖っています。
J Flow Nailでは、アーモンドシェイプのリクエストが特に多いです。しかし、形状の違いを説明すると、実際には多くのお客様がオーバル形状を求めていることがわかります。アートによっては、特定の爪の形をおすすめする場合もあります。エレガントなルックスにはオーバル形状がよく合い、かわいらしいポップスタイルには短いラウンド形またはスクエア状が適しているかもしれません。最適な爪の形は、クライアントの爪の長さと希望するネイルアートに基づき、相談を通じて決定します。このプロセスでは、形を決める前にデザインの選択をすることが多いです。
ネイルファイルは、爪の形を整えるために使用される道具です。爪の荒い端や先端を滑らかにし、爪の長さを正確に調整するために使用します。ネイルファイルは、ガラス、金属、エメリーボードの3種類のがあります。それぞれのネイルファイルのタイプには利点と欠点があります。
金属
金属製の爪やすりは耐久性があり、爪の長さを素早く短縮するのに効果的です。しかし、その研磨面は薄い爪や弱い爪には強すぎる可能性があり、割れやひび割れを引き起こすことがあります。
ガラス
ガラス製のネイルファイル(時にクリスタルファイルとも呼ばれます)は、やさしく爪を整えることができます。細かい質感が爪の先端のケラチン層をしっかりと保護し、割れや剥がれを防ぎます。主な欠点はその壊れやすさです。ガラス製のファイルは落とすと割れる可能性があり、他のタイプのファイルよりも高価になりがちです。
エメリーボード
エメリーボードは最も使用されるタイプのネイルファイルです。使い捨て可能で、複数のクライアントにサービスを提供するネイルサロンにとって衛生的な選択肢となります。エメリーボードには、粗さの異なる砂粒状の研磨面があり、爪の形成の異なる段階に適しています。柔軟性があり、爪の形を正確にコントロールすることができます。しかし、金属やガラスのファイルよりも早く摩耗し、他よりも耐久性に欠けます。
おすすめのネイルファイルの種類はエメリーボードです。手頃な価格で手に入り、使い捨てが可能なので衛生的ですし、特に専門的な技術をあまり必要とせずに扱えるため、初心者でも簡単に美しい爪を保つことができます。
これからは実際の形作りプロセスに入っていきましょう。
覚えておくべきポイント:
爪に対してファイルを45度に当てる:
爪の先端から側面に向かって、ファイルを45度の角度でかけます。
この角度でファイルすることで、爪の形を整えることができます。
やすりがけは一方向に
やすりを前後に動かさず、一方向にかけることが大切です。
前後に動かすことで爪の層が割れやすくなります。
爪を外側から中心に向かってやすりがけを始めましょう。側面から中心に向かって行うことで、形をよりコントロールしやすくなり、均一な爪の形を作りやすくなります。作業を進めるうえで、爪の中心部分を見つけて、その位置を基準にファイルすることが重要です。爪の中心を整えることで、よりバランスの取れた形状になります。
さらに、爪を形づくる際の目標の一つとして、以下の③の画像のように側面から見たときに爪がまっすぐに見えるようにすることを心がけましょう。
赤い線がまっすぐであり、青い線が曲がっていることが見えます。赤い線をどり、爪を削り形を整えましょう。
爪を外側から中心に向かって削りましょう。
側面から見たときにまっすぐで、望ましい形状を持つように爪を整えましょう。
直面する課題と解決策
形作りで一般的に直面する課題には、自然に歪んでいる爪や損傷した爪があります。特に難しい形状の爪や損傷した爪には、ジェル硬化時の縮小を考慮し、シルクラップでの修理や人工爪の使用が必要です。亀裂の入っている爪や人工爪は当店はネイルグルーを使用せず(ネイルグルーの弊害については今後の記事で詳しく説明)シルクや人工爪を癒着させます。これらの爪の形はジェルを塗るのにそれ相応の技術が必要になります。爪の形を決定する際には、クライアントとの密接な相談が不可欠であり、特に挑戦的な爪の形状や損傷に対しては、個別のアプローチが必要です。
この記事をお読みいただき、ありがとうございます。爪の形づくりはマニキュアの中でも特に重要なステップであり、プロのように美しい爪を目指す皆さまにとって参考になる内容を提供できたことを願っています。
J Flow Nailでは、今後も皆さまの爪の形状やアートに合わせた最適なアドバイスを提供していく予定です。より高度なテクニックやヒントを含むガイドやレッスンも計画しておりますので、お見逃しなく!
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